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土と木と便り


2022年8月号


本格的に暑くなってきましたね。インスタグラムでアイスコーヒーの淹れ方について投稿したところ、皆様からとても好評だったので今回はこちらにも掲載します。アイスコーヒーの淹れ方にも様々な方法がありますが、土と木とでは「急冷ドリップ式」という方法をおすすめしています。

この急冷ドリップ式のメリットは何と言ってもホット珈琲と同様に淹れたての香りと味わいをアイスでもそのまま楽しめることです。そして、短時間で淹れられるので飲みたい時にすぐに飲めることです。

急冷ドリップ式…何だか難しそうな名前ですが基本的にはホット珈琲のドリップと同じ淹れ方です。

◆まず、豆(または粉)について。アイスコーヒーに苦味や香ばしさを求めるのであれば、深煎りか中深煎りをお選びください。あまり苦味のないあっさりとしたアイスコーヒーを求めるのであれば、中煎りや浅煎りを。

◆次に、豆(または粉)の量について。アイスコーヒーには氷を入れますが、氷は必ず溶けるものなので、珈琲の味がどうしても次第に薄まっていきます。ホットでもアイスでも、大容量の薄味珈琲を長時間掛けて飲むのはあまり心地の良いものではありませんので、氷が溶けても薄さを感じないようにするために 予めやや濃いめに珈琲を淹れるといいでしょう。

例えば200tのアイスコーヒーを淹れるのであれば、豆(または粉)は少なくとも20g以上は欲しいところです(店主は22g使用します)。これはホットの抽出でも共通していますが、抽出量100tにつき豆は最低でも10g以上を使用すれば、よほどおかしな淹れ方をしない限りそれなりに美味しい珈琲が出来上がります。

◆そして、急冷の方法について。急冷とはその名の通り抽出液を一気に冷やすことです。サーバーの中に予め氷を入れておきドリップしながら珈琲液が氷を溶かし一気に冷えていくようにします。氷が溶けることを考えて以下のような抽出量を参考にしてください。

【150tのアイスコーヒーを作りたい場合】
 ・豆(粉):15g以上
 ・急冷用の氷:50g
 ・抽出量:100t


【200tのアイスコーヒーを作りたい場合】
 ・豆(粉):20g以上
 ・急冷用の氷:65g
 ・抽出量:135t

だいたい氷が1/3、抽出量が2/3の比率になるようにすれば上手く淹れられます。

そしてグラスに、ちょっと溶けにくそうな大き目の氷を数個入れ出来上がったアイスコーヒーを注げば完成です。

※イラスト付きの淹れ方ガイドを掲載していますので、こちらからご覧ください。