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土と木と便り


2023年2月号


先日、珈琲をたっぷり淹れて水筒に詰め知床へ行ってきました。

遠軽から約3時間で行ける距離ですが、私たちは初めての知床でした。いつも見ているオホーツク海とはまた違う顔をした荒々しいオホーツクの海がどこまでも果てしなく続き、この地で暮らし始めた先人たちやこの自然の中でずっと生き抜いてきた野生動物たちの逞しさなどに思いを馳せながら、ウトロへの長い一本道を進んでいきました(オシンコシンの滝が凍っている姿は特に圧巻でした)。

それからその数日後には道北のクッチャロ湖へ行ってきました。

雄武町より北の町には行ったことがなかったので、まるで未知の世界を進んで行くような感覚で枝幸町、浜頓別町、猿払村を通りました。どの町にも温かさと寂しさを内包した淡々と続く静かな暮らしがありそれが私たちには心地良くとてもいい町だと思いました。

にぎやかで盛りあがっている町だけがいい町とは限らないのです。寂しさが孤独とは限らないのです。町の人口が減り続けて行くなかにもその土地で暮らし続ける人々の生活は静かに熱い。変わらずに続けていく底力は時に恐ろしいほど美しいこともあります。

そんな思いを巡らせながらたどり着いたクッチャロ湖にはコハクチョウの鳴き声が響き渡りオナガガモと一緒に凍った湖に集まっていました。とにかく可愛かった!

家で淹れてきた珈琲があったので車の中でもホッとひと息つきながら長い道のりを走ることが出来ました。

長距離ドライブの際は、水筒にたっぷりの珈琲を淹れてお気に入りのカップを持って行かれることをおすすめします。

美味しい珈琲がそばにあるだけで道中に喫茶店がなくても物足りなくならなかったです。

しっかりと焼いている土と木との珈琲豆は冷めても雑味がなく、日常の珈琲にも旅の珈琲にもどんな場面にも寄り添うことが出来ます。

さて、次は珈琲を持ってどこへ行こう。