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土と木と便り


2023年11月号


紅葉した木々の葉も舞い落ちて、グッと寒さが強くなってきました。焙煎小屋の周辺で暮らすエゾリスもキツネも冬毛に生え変わりモフモフしてきました。長い冬がもうすぐそこに来ています。

ひとつお知らせを…。10月25日に発売された雑誌『スロウ第77号』に土と木とが掲載されました。私たちの話した拙い言葉を丁寧に切り取り素敵な記事にまとめ上げてくださっています。機会がありましたらぜひお手にとっていただけたら嬉しいです。

珈琲豆を焙煎する際、欠点豆のハンドピックを行います。焙煎前は生豆の分量を量りながら虫食いや割れ豆などを取り除き、焙煎後は生焼けや焦げてしまった豆を取り除きます。豆の中から様々な不純物を取り除くことによって、珈琲を皆様により美味しく淹れていただけるようにするためです。 ほとんどの珈琲店で、こうした欠点豆を取り除く作業を行っていると思われますが、そこで出た欠点豆はおそらくそのままゴミ箱に捨てられているだけだと思います。土と木とではこの欠点豆さえも一粒残らず全て回収し、畑の隅にあるコンポストに入れて、自家野菜を育てるために作っている堆肥の原料にしています。

コンポストの中には日々台所から出る生ごみや草刈りをした後に集めた枯れ草、畑の土など、水分量を加減しながら入れているので、それらの全てが合わさることで自然な発酵が起こり、1年という長い期間を掛けて熟成させることで、良質な堆肥へと生まれ変わります。この堆肥があるお陰で、私たちは毎年のように化学肥料も農薬も一切使わない方法で、自分たちが食べていくのに困らない程度の野菜を作ることが出来ています。

また、珈琲の副産物としては欠点豆だけでなく、珈琲を淹れるごとに必ず出るコーヒーカス(出し殻)も全て回収して堆肥の原料にしています。海の向こうから届いた貴重な農産物である珈琲なので、どんなクズ豆でも出し殻でも、たとえ少量でも日々集めていけばかなりの量になるので、こんな価値のあるものをただ棄ててしまうのはあまりにも勿体ないと考えています。

あらゆる有機物は菌と土のチカラを加えることによって発酵が起き、やがて分解され土の中に還っていくことができます。自然の中にあるものは放っておいてもそのサイクルを保って行けますが、私たち人間が関わったもの(特に食べ物)は、なるべくならサイクルの手助けをしてあげる必要があります。そうすることで私たち自身も地球環境の一部となり、自然界の流れの中でも、現代的な生活文化を維持しながら無理なく生きていくことが出来るはずです。

私たちの「土と木と」という名前は私たちの暮らしのテーマでもあります。土と木(植物)とともに生きていくために、ほんの小さなことでも出来ることはなるべく実践し、自然のサイクルに少しでも寄り添っていくことを大切にしていこうと思っています。