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土と木と便り


2024年3月号


暖かい日が続いた事もあって、この時期にしてはとても雪の少ない遠軽です。それでもまだまだ最低気温はマイナス16℃なんて日もあるので、雪国らしい気温のアップダウンを感じる毎日です。自宅兼店舗のセルフリノベもようやく工事が終わり、内装やディスプレイなどもほぼ終わり、後は細かな準備をいくつか済ませればオープン出来るという所まで来ました。あと一歩。頑張ります。

さて、一般的に販売されている珈琲豆のほとんどは、その豆の原産国やブレンドの名前が商品名となっていることが多いのですが、当店がオープン当時から販売している定番4種類についてはその豆の焙煎度合いを商品名にしてきました。また、月替わりで販売している期間限定の珈琲豆についても、焙煎度合いを認識していただきやすいようにしています。

戦後の日本社会が復興と発展をしていく中で生み出されてきた喫茶店ブームや、大手コーヒー製造業者が大量生産することで珈琲が安価になり一般家庭に広く普及したことなど、日本独自の珈琲文化が形成されてきた影響もあり、私たちは珈琲をついつい世間一般に何となく広まってしまっている原産国やブレンド名のイメージで選んでしまいがちですが、それによってなかなかお好みの珈琲の味に出会えないなんてこともよくありますよね。

ですが、よくよく考えてみると焙煎された珈琲豆の苦味、酸味、甘みのバランスを決めているのは焙煎度合いなのです。一般的に「酸っぱい」と言われているモカやキリマンも深く煎れば苦くなりますし、逆に「苦い」と言われているブラジルやマンデリンも浅く煎れば酸味が出るものです。もちろん生豆の栽培や精製の方法の違いによる風味の違いというものはありますが、それでも焙煎という加工が行われたものは焙煎度合いから見ることによって、その珈琲の味を客観的に判断することができるのです。

少し雑な言い方ではありますが、「原産国名=味」ではなく「焙煎度合い≒味」なのです。ですから、当店では皆様にお好みの珈琲を見つけていただきやすいように、「浅煎り」「中煎り」「中深煎り」「深煎り」といったように焙煎度合いをそのまま商品名にしてきました。これは決して斬新なことをしているわけではなく、本来のオーソドックスな珈琲豆屋のスタイルだと思っています。

それまで珈琲豆を買ったことがなかったという方や、何を基準に選んでいいのか分からなかったという方に、また長年珈琲を嗜んでおられる方からも当店の珈琲はとても分かりやすく選びやすいというお声をいただいています。

モノが溢れ返るこの時代…自分の好みに合った物を見つけ出すのがなかなか難しくなっていますが、何事も実はシンプルなものにこそ答えがあるという気がします。当店の珈琲豆もこれからもシンプルに、焙煎度合いをそのままに皆様にお届けしていきます。