土と木と便り
2025年3月号
先ずはお知らせです。以前、当店の焙煎小屋を取材して掲載してくださった雑誌スロウさんが、今回は「スロウなカフェを訪ねて」というコーナーの中で再び当店を掲載してくださいました。2月25日に発売の雑誌『スロウ第82号』。機会がありましたら、ぜひお手にとっていただけたら嬉しいです。
開業して4年目になった今でも、お客さんから「おいしい」と言われた時がやはり一番嬉しいものです。そして、当店のカフェで珈琲を飲まれた方が、帰り際にその珈琲と同じ豆を買っていただいた時も本当にありがたいです。
また、オンラインストアからご注文をいただいた方からもご感想のメールをいただいたり、同じ方から何度もリピートしてくださったりと、遠く離れた街にお住まいのお一人お一人に珈琲豆を送らせていただいていることは、お店としてはもちろん、一人の人間として、いつもこの上ない喜びを感じています。実店舗でもオンラインでもたくさんの方々とつながることが出来たことは、私たちの自信であり、かけがえのないものでもあります。
焙煎方法については、どこかのカフェや自家焙煎店で修業したものや真似したものではなく、ただ目の前にある珈琲豆の美味しさだけを求めいった結果、至ってシンプルな手回し焙煎という形にたどり着きました。
そもそも珈琲の飲用文化は中世ヨーロッパの一般家庭での焙煎から始まったもので、豆を煎って粉砕して、お湯を掛けて成分を取り出して飲むという一連の作業はその当時から全く変わっていません。そして、各家庭の台所ではその日のうちに飲むコーヒーの分だけの豆を焼くことで、その時代の人々はいつでも煎りたてで新鮮な珈琲を味わうことが出来ていたのです。
また、その地域の水の性質(硬水か軟水か)の違いによって、その環境に適した抽出方法や器具が採用されてきましたが、どんな抽出方法でも焙煎した豆の品質が良くなければ、良質な珈琲を淹れることは出来ないのです。
当店の焙煎についての考え方は、そういった珈琲飲用の歴史の積み重ねを根拠にしたものです。それはこの先も変わることはありません。
これからも皆様に良質な珈琲を楽しんでいただけるように、いつも初心を忘れず、煎りたてで香り豊かな珈琲豆をお届けしていきます。