土と木と便り
2025年7月号
こちらも真夏日が続いています。そんな中で、わが家の菜園「土と木と農園」ではこの夏も色々な作物が育っています。トマト、ナス、ピーマン、ししとう、キュウリ、トウモロコシ、カボチャ、ニンジン、ニンニク、小豆、大豆、ハクサイ、キャベツなど…約200坪の畑に色んなものを栽培していて、今の時期はレタスやキュウリを毎日少しずつ収穫して、サラダにしたり、浅漬けを作ったりしながら、いつも美味しくいただいています。
野菜作りを始めたのは今から約10年前のことでした。私たち2人が共に暮らしていくために、自分たちの手で作れるものは作ってみたいという好奇心と、できるだけ自然の力だけで育てたものを食べていきたいという思いから、必然的に畑に種を蒔いて作物を育てていくことにつながっていきました。
最初の頃は今よりも若かったせいか、少し頭でっかちになって肩に力が入っていたこともあり、上手くいかないことも多々ありましたが、年数と経験を重ねるうちにだんだん気楽に取り組めるようになってきました。それでも当初からずっとこだわり続けているのは農薬や化学肥料を一切使わずに作物を育てることです。
これは土の上には化学的なものを撒かず、なるべく安心安全なものを食べていきたいという思いからでもありますが、そもそも農薬や化成肥料は作物の大量生産を目指す現代農業のためのものなので、大量生産を目指さない土と木と農園ではそういったものは最初から不要でした。土と太陽と種の力だけで育ったものだけを得られればそれで十分ですし、野菜の実や葉っぱが虫や野生動物に多少食べられたとしても、それはそれで仕方のないこと、全体のうち7割程度が自分たちの取り分になるならそれで十分ではないか、自然の力と上手に付き合っていくには人間の都合だけを優先させるわけにはいかない…そう思っています。
この夏も本業の珈琲焙煎をしながら、合間には畑に行って収穫と水やりと草取りに追われ、毎日楽しく忙しく過ごしています。農作業の合間には淹れたてのアイスコーヒーでひと息入れると生き返ります。キンキンに冷えた銅製のマグカップで飲むのが格別です。今年も暑い夏が続きますが、皆さまもひと息入れながらお過ごしください。